【科学】有機物は隕石突入で生成 「生命の起源に迫る」衝撃実験 |
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地球上の生物のもとになった有機物が、隕石(いんせき)落下の衝撃で生成された可能性が高いことを、物質・材料研究
機構(物材機構)などの研究グループが、隕石落下を再現した衝撃実験で示した。研究グループは、「生命の起源に迫る大きな一歩」としている。英科学誌「ネ
イチャー・ジオサイエンス」(電子版)に発表した。 地球の最初の生命は約38億年前に誕生した。研究グループの中沢弘基・物材機構名誉
フェローは3年前、「40億~38億年前、頻繁に起こった隕石の海洋への衝突によって、多種多様な生命の材料が用意された」との仮説を発表。今回は東北大
学と共同で再現実験を行い、生命誕生に不可欠なアミノ酸などの有機物が作られることを証明した。 実験では、地球の海と大気の主成分である水と窒素に、隕石の主成分の鉄、ニッケルや炭素を混ぜて、直径と高さが3センチのステンレス製カプセルに封入。このカプセルに厚さ2ミリのステンレス板を秒速約1キロで衝突させ、カプセル内を数千度、約6万気圧にした。 カプセル内で化学反応を起こした水溶液を分析した結果、タンパク質を作るアミノ酸の中では最も構造が簡単なグリシンや、アミノ酸のもとになる有機物ができていた。 今回の実験で再現した衝撃は、比較的速度の遅い隕石落下に相当するという。 研究グループは、「衝突が速すぎると、高熱で有機物は壊れる。今後の実験では、より複雑なアミノ酸も作られることを確かめたい」と話している。(小野晋史)
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